第Ⅲ部ユーザー視点のアルゴリズミックバイアスの対処法

第Ⅰ部第Ⅱ部の内容を箇条書きでまとめてみましょう。

  • アルゴリズムはその仕組みゆえに、バイアスのさまざまな発生源にさらされる
  • バイアスは実在し、時に著しい弊害をもたらす
  • アルゴリズミックバイアスは実世界のバイアスに根差している場合が多い

この第Ⅲ部では、アルゴリズムを使う人々(ビジネリーダーや政府の官僚など)と、アルゴリズムの使用に関する意思決定を担う人々(企業の法令遵守責任者コンプライアンスオフィサーや規制当局者など)が、アルゴリズミックバイアスをいかに感知、対処、防止し得るかを紹介していきます。

第Ⅲ部は次の6つの章で構成されています。

12章 アルゴリズムを使うべきか否か
そもそもアルゴリズムを使うべきなのか、それとも他の手法をとるべきかの選択について概説します
13章 アルゴリズミックバイアスのリスクの評価
意思決定に関連して発生し得るアルゴリズミックバイアスのリスクの程度を評価する方法を概説します
14章 一般ユーザーによるバイアスの回避策
アルゴリズミックバイアスに対する自衛策の概略を紹介します
15章 アルゴリズミックバイアスの検出方法
アルゴリズミックバイアスの具体的な診断方法を紹介します
16章 管理者の介入によってバイアスを抑止する方法
アルゴリズムに深く根差したバイアスに対処するための経営戦略を紹介します
17章 公平公正なデータの生成法
アルゴリズムのユーザーが、公平なデータを生成することによって、アルゴリズミックバイアスの排除にいかに大きく貢献できるかを説明します

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