第Ⅲ部大規模な変更への対応
ロバストコードは保守性が高い。保守性を高くするためには、コードは読みやすく、エラーをチェックしやすく、変更しやすいことが必要だ。本書第Ⅰ部、第Ⅱ部は、読みやすさとエラー検出に焦点を当てたが、既存コードの拡張、変更にはあまり触れなかった。型アノテーションと型チェッカは、データ型を操作するメンテナに自信を与えるが、新しいワークフローの導入とか主要コンポーネントの切り替えなどのコードベースの大規模な変更ではどうだろうか。
第Ⅲ部では、大規模な変更に注目し、将来の開発者が大規模な変更を行えるようにする方法を示す。ロバストネスを向上させるための基本原則である拡張性と組み合わせやすさ(コンポーザビリティ)について学ぶ。また、単純な変更がバグやエラーの波及効果を生み出さないようにするために依存関係の管理方法を学ぶ。そして、これらの考え方をプラグインベースシステム、リアクティブプログラミング、タスク指向プログラム などのアーキテクチャモデルに応用する。
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