9章文字列とその操作

Pythonのstr型は、演算子、組み込み関数、メソッド、そして専用モジュールを使ってUnicodeテキスト文字列を実装している。bytes型はstr型に少し似ており、任意のバイナリデータをバイトシーケンスとして表す。bytes型はバイト文字列とも呼ばれる。どちらの型のオブジェクトでも、さまざまなテキスト演算を行うことができる。これらの型はイミュータブルであるため、対象の文字列を変更せずに返す場合を除いて、メソッドから返される文字列はたいてい新たに作成されたものである。3.2.2.4項で簡単に紹介したように、ミュータブルなバイトシーケンスはbytearrayとして表すことができる。

本章では、まず、これら3つの型で利用できるメソッドを紹介する。次に、stringモジュールと文字列のフォーマット(フォーマット済み文字列リテラルを含む)を取り上げた後、textwrappprintreprlibの3つのモジュールを取り上げる。本章では最後に、Unicode関連の問題を取り上げる。

9.1 文字列オブジェクトのメソッド

3.2.2.2項で説明したように、strオブジェクト、bytesオブジェクト、bytearrayオブジェクトはシーケンスであり、このうちbytearrayだけがミュータブルシーケンスである。イミュータブルシーケンスの演算(繰り返し、連結、インデクシング、スライシング)はすべて3つの型のすべてのインスタンスに適用され、同じ型の新しいオブジェクトを返す。表9-1で特に明記されていなければ、これらのメソッドは3つの型のすべてのオブジェクトに存在する。strオブジェクト、bytesオブジェクト、bytearrayオブジェクトのほとんどのメソッドは同じ型の値を返すが、表現間での変換を目的とするものもある。 ...

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