3章Python言語
本章では、Python言語へ案内する。Pythonをゼロから学習する場合は、オンラインドキュメント†1に掲載されている適切なリンクと、1.5.1.1項のリソースから始めることを提案する。すでに他のプログラミング言語を少なくとも1つは知っていて、Python特有の部分だけを学びたい場合、本章はあなたのためにある。ただし、Pythonを教えることが目的ではなく、かなり速いペースで広い範囲をカバーする。ここではルールに重点を置き、ベストプラクティスやスタイルについては補助的に指摘するにとどめる。PEP 8†2をPythonのスタイルガイドとして使うとよいだろう(必要であれば、「The Hitchhiker's Guide to Python」、CKAN、Googleなどのガイドライン†3で補うこともできる)。
3.1 語彙の構造
プログラミング言語の語彙の構造は、その言語でプログラムを書く方法を規定する一連の基本ルールである。これは言語の最低レベルの構文であり、変数名がどのようなもので、コメントをどのように示すかといったことを指定する。Pythonのソースファイルはそれぞれ、他のテキストファイルと同じように、一連の文字でできている。また、一連の行、トークン、文として捉えることもできる。こうしたさまざまな語彙的な視点は互いを補完し合うものだ。Pythonはプログラムのレイアウト(特に行とインデント)にちょっとうるさいので、Python以外の言語の知識がある場合は、この点に注意しよう。
3.1.1 行とインデント
Pythonプログラムとは、論理行のシーケンスのことであり、論理行はそれぞれ1つ以上の物理行で構成される、各物理行はコメントで終わっていることがある。コメントは文字列リテラルに含まれていないハッシュ記号( ...
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