みんなでアジャイル ―変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた

Book description

本書では、「顧客から始める」「早期から頻繁にコラボレーションする」「不確実性を計画する」をアジャイルの3つの原則とし、この原則を組織で共有し実践していく方法とその課題を解説します。原則を素早く実現するためのアイデアや方法、原則が適用できているかを確認する方法とうまくいかない場合の対応法などを紹介します。 アジャイルの原則を理解してゴールを定め(目標)、自分たちにあったアジャイルプラクティスを見つけ(方法)、現実的な成果をもたらしているかを計測し(成果)、これらを見直しながら繰り返すことでアジャイルを継続的に強化する方法を解説します。

Table of contents

  1. 大扉
  2. 原書大扉
  3. クレジット
  4. 本書への推薦の言葉
  5. まえがき
  6. はじめに
    1. アジャイルとの出会い:「倍の仕事を半分の時間で」
    2. アジャイルの魔法:原則とプラクティスを組み合わせる
    3. なぜみんなでアジャイルなのか?
    4. 本書の対象読者
    5. どうやって本書を書いたか
    6. 本書の構成
    7. アジャイルの原則 (なぜ)
    8. アジャイルプラクティスで成果を出す(どうやって)
    9. 成功の兆候と注意すべき兆候(何を)
    10. アジャイルプレイブック
    11. お問い合わせ
    12. 謝辞
  7. 1章 「アジャイル」とは何か? なぜ重要なのか?
    1. 1.1 ムーブメントとしてのアジャイルを理解する
    2. 1.2 アジャイルの魅力を紐解く
    3. 1.3 従来の仕事の仕方からの脱却
    4. 1.4 アジャイル対ウォーターフォール
    5. 1.5 アジャイル、リーン、デザイン思考
    6. 1.6 まとめ:アジャイルはシンプルにできている(だが簡単ではない)
  8. 2章 自分たちの北極星を見つける
    1. 2.1 フレームワークの罠から逃れる
    2. 2.2 意義あるものにする:ゴールと課題を設定する
    3. 2.3 自分のものにする:アジャイルの価値と原則を使って変化を促す
    4. 2.4 まとめ:アジャイルはフレームワークの罠の先にある
  9. 3章 顧客から始めるのがアジャイル
    1. 3.1 組織重力の第1法則からの脱却
    2. 3.2 顧客視点で速度を見る
    3. 3.3 「動くソフトウェア」のその先
    4. 3.4 アジャイルプラクティスの探求:スプリントでの作業
    5. 3.5 この原則をすばやく実践する方法
      1. 3.5.1 良い方向に進んでいる兆候
      2. 3.5.2 悪い方向に進んでいる兆候
    6. 3.6 まとめ:顧客第一!
  10. 4章 早期から頻繁にコラボレーションするのがアジャイル
    1. 4.1 組織重力の第2法則からの脱却
    2. 4.2 報告と批評の文化から協調的な文化への移行
    3. 4.3 事件の起こる部屋
    4. 4.4 発掘・スケールのためにつながりを作る
    5. 4.5 アジャイルプラクティスの探求:デイリースタンドアップ
    6. 4.6 この原則をすばやく実践する方法
      1. 4.6.1 良い方向に進んでいる兆候
      2. 4.6.2 悪い方向に進んでいる兆候
    7. 4.7 まとめ:コラボレーションの文化を作る
  11. 5章 不確実性を計画するのがアジャイル
    1. 5.1 組織重力の第3法則からの脱却
    2. 5.2 アジャイルの逆説:柔軟性を実現するための構造を活用する
    3. 5.3 実験の両刃の剣
    4. 5.4 アジャイルも不確実だ
    5. 5.5 アジャイルプラクティスの探求:ふりかえり
    6. 5.6 この原則をすばやく実践する方法
      1. 5.6.1 良い方向に進んでいる兆候
      2. 5.6.2 悪い方向に進んでいる兆候
    7. 5.7 まとめ:変化はよいものだ。それを望むなら
  12. 6章 3つの原則に従い、速くて柔軟で顧客第一なのがアジャイル
    1. 6.1 アジャイル組織のリーダーシップ
    2. 6.2 チームと職能を横断してアジャイルをスケールする
    3. 6.3 全員を結び付けるストーリー:IBMでのエンタープライズデザイン思考
    4. 6.4 アジャイルプラクティスの探求:WHPI(なぜ、どうやって、プロトタイプ、繰り返す)
      1. 6.4.1 ステップ1:なぜ
      2. 6.4.2 ステップ2:どうやって
      3. 6.4.3 ステップ3:プロトタイプ
      4. 6.4.4 ステップ4:繰り返す
      5. 6.4.5 WHPIを使うときの注意事項
    5. 6.5 この原則をすばやく実践する方法
      1. 6.5.1 良い方向に進んでいる兆候
      2. 6.5.2 悪い方向に進んでいる兆候
    6. 6.6 まとめ:すべてをつなげる
  13. 7章 あなたのアジャイルプレイブック
    1. 7.1 ステップ1:コンテキストを設定する
    2. 7.2 ステップ2:北極星を作る
    3. 7.3 ステップ3:最初の一歩へのコミットと成功の計測
    4. 7.4 ステップ4:あとはあなた次第!
    5. 7.5 最初の一歩を踏み出そう!
    6. 7.6 終わりに:アジャイルムーブメントの心の再発見
  14. 付録A 本書にご協力いただいたみなさん
  15. 付録B 参考情報
  16. 訳者あとがき
    1. 謝辞
  17. 著者紹介
  18. 奥付

Product information

  • Title: みんなでアジャイル ―変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた
  • Author(s): Matt LeMay, 吉羽 龍太郎, 永瀬 美穂, 原田 騎郎, 有野 雅士, 及川 卓也
  • Release date: March 2020
  • Publisher(s): O'Reilly Japan, Inc.
  • ISBN: 9784873119090

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