第Ⅰ部データシステムの基礎

最初の4つの章では、単一のマシンで動作するものから複数のマシンで構成されるクラスタ上で分散しているものまで、あらゆるデータシステムに当てはまる基本的な概念を見ていきます。

  1. 1章では、本書全体を通して使うことになる用語とアプローチを紹介します。この章では、信頼性スケーラビリティメンテナンス性といった言葉が何を意味するのか、そしてそれらの目標をどのように達成すればよいのかを見ていきます。
  2. 2章では、いくつかのデータモデルとクエリ言語を比較します。開発者の視点から見れば、これらがデータベース間で最も目に見える差異になります。様々な状況に対して様々なモデルが適している様子を見ていきましょう。
  3. 3章ではストレージエンジンの内部に目を向け、データベースのディスク上のデータのレイアウトを見ていきます。様々なストレージエンジンが様々なワークロードに対して最適化されており、適切なエンジンを選択することはパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。
  4. 4章では、データのエンコーディング(シリアライゼーション)のための様々なフォーマットを比較します。特に、時間と共にアプリケーションの要件が変化し、スキーマがその変化に対応しなければならないような環境に、それらのフォーマットがどのように対応するのかを調べましょう。

続く第Ⅱ部では、分散データシステム固有の問題に目を向けていきます。

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