11章ファイルとテキストの操作
本章では、Pythonでのファイルとファイルシステムに関連する問題を取り上げる。ファイルとは、プログラムで読み書きできるテキストストリームまたはバイトストリームのことである。ファイルシステムとは、コンピュータシステム上にあるファイルの階層型のリポジトリのことである。
ファイルはプログラミングにおいてきわめて重要な概念であるため、本章は本書において最も長い章の1つになっているが、特定の種類のファイルの処理に関連する内容は他の章にも含まれている。12章では、永続化とデータベースの機能に関連するさまざまな種類のファイルを扱っている(CSVファイルは12.1.1項、JSONファイルは12.1.2項、pickleファイルは12.1.3項、shelveファイルは12.1.4項、DBMおよびDBM形式のファイルは12.2.1項、SQLiteデータベースファイルは12.3.10項で取り上げる)。22章ではHTMLフォーマットのファイル、23章ではXMLフォーマットのファイルを扱っている。 |
ファイルとストリームの種類はさまざまであり、それらの内容は任意のバイトまたはテキストである。読み取り、書き込み、または両方に適しているものもあれば、バッファリングの対象となり、データがファイルに対して読み書きされる途中で一時的にメモリに格納されるものもある。また、ファイルがランダムアクセスに対応していて、ファイル内を前方または後方に移動できたり、特定の位置で読み書きを行うためにジャンプしたりすることもある。本章では、こうしたトピックをそれぞれ取り上げる。 ...
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