6章アプリケーション、パッケージ管理、コンテナ

この章では、Linuxのアプリケーションについて説明します。アプリケーション(または単にアプリ)という用語は、プログラム、バイナリ、または実行ファイルと同じ意味で使われます。これらの用語の違いについては後ほど説明します。まずはアプリケーションとパッケージなどの用語を定義します。

その後にLinuxがアプリケーションをどのように起動し、どのようにサービスを実現するかについて説明します。これは起動プロセスとしても知られています。initシステム、特に最近では標準となったsystemdエコシステムに焦点を当てます。

次に、パッケージ管理について、まずアプリケーションサプライチェーンを確認し、それぞれのフェーズがどうなっているかを確認します。既存の仕組みと課題について説明するために、アプリケーションが伝統的にどのように配布されインストールされてきたか確認しておきます。Red HatからDebianベースのシステムまで、伝統的なLinuxディストリビューションにおけるパッケージ管理について説明します。PythonやRustのようなプログラミング言語固有のパッケージマネージャについても少し触れます。

次に、コンテナについて、コンテナが何であり、どのように動作するかに焦点を当てます。コンテナの構成要素、ツール、コンテナの使用に関するグッドプラクティスを確認します。

この章の最後には、Linuxアプリケーションを管理するモダンな方法、特にデスクトップ環境における方法について見ていきます。これらのモダンなパッケージマネージャソリューションのほとんどは、何らかの形でコンテナも利用しています。

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この章では、いくつかの動作確認のために、 ...

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