1章Linuxの入門
Linuxはモバイル機器からクラウドまで、最も広く利用されているオペレーティングシステム(OS)です。
OSという概念に馴染みのない方もいるかもしれません。あるいは、Microsoft WindowsのようなOSをあまり深く考えずに使っているかもしれません。あるいは、Linuxが初めてかもしれません。頭の中を整理して、正しく理解してもらうために、この章ではOSとLinuxの概要を説明します。
まずは『入門 モダンLinux』のモダンについて説明します。次に、過去30年間の主な出来事や側面から、Linuxの背景を確認します。さらにこの章では、一般的なOSの役割と、そしてLinuxがどのようにその役割を果たすのかについて説明します。また、Linuxのディストリビューションとは何か、リソースの可視性とは何かについても簡単に説明します。
もしOSやLinuxの初心者であれば、この章から読むことをお勧めします。Linuxの経験が豊富な方は、「1.6 Linuxの全体像」で、機能と章との対応が確認できますので、興味のある章から読み進めるのもよいでしょう。
しかし、技術的な話に入る前に、まず「モダンLinux」という言葉の意味について焦点を当てます。これは意外にも重要です。
1.1 モダンな環境とは何か?
本書のタイトルであるモダンとは、クラウドコンピューティングからRaspberry Piまであらゆるものを指します。さらに、最近のDockerの台頭とそれに関連するインフラストラクチャの革新は、開発者の状況を劇的に変化させました。
ここでは、このようなモダンな分野と、その中でLinuxが果たす重要な役割について詳しく見ていきます。
- モバイル機器
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