7章パターンで土台を作る

何百年もの間、エンジニアは一般的な問題の解決策を再利用可能なパターンとして捉えてきた。ソフトウェアエンジニアもこの伝統に従っている。経験豊かなソフトウェアアーキテクトは多くのパターンを知っている。新しい問題に直面したとき、熟練したアーキテクトは新しい設計を試みる前に、ありそうな解決策を見つけるためにデザインパターンのカタログを探る。適切なパターンを特定したら、目の前にある特定の問題向けに詳細を補い、現在のニーズに合うよう調整する。

すべてのソフトウェアシステムは、すべての設計判断を行う土台として、少数の主題的なパターンを採用する。パターンを使うことは、チームのソフトウェアアーキテクチャに最大の注意を払うようなものだ。パターンを使うとき、あなたは多くの投資を費やすことなく先人の知恵の恩恵を受けることになる。

私たちは、さまざまなドメインやコンテキストにわたる、何百ものアーキテクチャ設計パターンを利用できる。この章では、最も一般的なアーキテクチャパターンのいくつかを探り、特定のニーズを満たすためにそれらの一般的なパターンを調整する方法について簡単に説明する。

7.1 アーキテクチャパターンとは

ソフトウェア設計者が直面する技術的問題の多くは新しいものではない。より幅広いソフトウェアアーキテクチャコミュニティとして、私たちは何十年にもわたり、さまざまな技術分野について、スケーラブルで、保守しやすく、信頼でき、可用性が高く、テスト可能なソフトウェアシステムを構築してきた。ほんの一握りの新たな問題領域を除いて、現在発生しているソフトウェア設計の問題の多くには、既知の解決策が存在している。パターンとはこれらの既知の解決策を記述したものだ。 ...

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