Book description
強力なライブラリを豊富に備え、科学計算から統計分析、金融工学まで利用が広がるPython。スクリプト言語とは思えない高速性の秘密が、NumPyやSciPyなどのPythonパッケージで広く使われているCythonです。CythonはPythonプログラムの実装を高速化するコンパイラであると同時に、C/C++で書かれたライブラリをPythonから利用できるようにするブリッジとしての役割も果たします。本書はPythonの表現力とC/C++の速さを備えたCythonを使って、高速なシステムを効率的に開発する手法を示します。科学技術計算や統計分析の分野では恒常的にある「Pythonを高速化したい」というニーズに応える一冊です。
Table of contents
- はじめに (1/2)
- はじめに (2/2)
- 目 次 (1/2)
- 目 次 (2/2)
- 1章 Cythonの基本
- 2章 Cythonコードのコンパイルと実行
- 3章 Cythonの深層
- 4章 Cythonの実際:多体問題シミュレーション
- 5章 Cythonと拡張型
- 6章 Cythonコードの構成
- 7章 CythonによるCライブラリのラップ
- 8章 CythonによるC++ライブラリのラップ
- 9章 Cythonのプロファイリングツール
- 10章 Cython、NumPy、型付きメモリビュー
- 11章 Cythonの実際:スペクトルノルム
- 12章 Cythonと並列プログラミング
- 13章 世界の中のCython
- 索 引 (1/4)
- 索 引 (2/4)
- 索 引 (3/4)
- 索 引 (4/4)
Product information
- Title: Cython ―Cとの融合によるPythonの高速化
- Author(s):
- Release date: June 2015
- Publisher(s): O'Reilly Japan, Inc.
- ISBN: 9784873117270
You might also like
book
入門 Python 3 第2版
データサイエンスやウェブ開発、セキュリティなど、さまざまな分野で人気を獲得してきているPython。本書は、ベストセラー『入門 Python 3』の6年ぶりの改訂版で、プログラミング初級者を対象としたPythonの入門書です。プログラミングおよびPythonの基礎から、ウェブ、データベース、ネットワーク、並行処理といった応用まで、実践を見据えたPythonプログラミングをわかりやすく丁寧に説明します。Python 3.9に対応し、f文字列などの新機能も追加され大幅にボリュームアップしました。Pythonの機能をひと通り網羅し、リファレンスとしても便利です。
book
データ匿名化手法 ―ヘルスデータ事例に学ぶ個人情報保護
データがビジネスを駆動する現在、さらなるサービスの進化と利便性を推進するために、個人に関する情報は不可欠です。本書は、機微な個人情報を多く含むヘルスデータを題材に、プライバシー保護とデータ有用性という相反する命題をいかに満たすかについて、豊富な実例とともに紹介します。リスクベースの非特定化方法論、横断的データ、縦断的イベントデータ、データリダクション、地理空間の集約、マスキングなどデータの匿名化に必要な事柄を網羅的に解説。医療者はもちろん、個人のプライバシーを守りつつ、より洗練されたサービスを提供したいエンジニア、データ技術者必携の一冊です。
book
Optimized C++ ―最適化、高速化のためのプログラミングテクニック
本書は性能に影響する要因の特性をしっかり理解し、正しく測定することによって性能上の問題を引き起こしている「ホットスポット」を特定し、どのような最適化が可能であり、採用すべきなのかを詳しく解説します。従来の文や式の最適化、コンパイラオプションだけでなく、性能チューニングの原則と、文字列、アルゴリズム、動的変数割り当て、カスタムライブラリ、探索と整列、データ構造、入出力、並列処理、メモリ管理といったあらゆる角度からの最適化テクニックを、「コード中毒」の著者が実際に直面したエピソードを交え紹介します。より高速なプログラムを必要とするプログラマに不可欠な内容です。C++11/C++14対応。
book
詳解 OpenCV 3 ―コンピュータビジョンライブラリを使った画像処理・認識
OpenCVの開発者によるベストセラー書の改訂版。最新のC++インタフェースに対応。OpenCVは現在、ロボットの視覚システムだけでなくスマホやパソコンの顔認証、画像アプリやセキュリティ監視の人物検出、製造、医療、自動運転車、ゲームやARアプリ、さらには機械学習に代表される人工知能の研究など、さまざまな分野で利用されています。本書では、カメラ入力やファイル出力といった簡単な使い方から、画像の変換やセグメンテーション、テンプレートマッチング、パターン認識、特徴量、物体や動きのトラッキング、ステレオビジョンからの3Dの再構成、機械学習まで、基礎から丁寧かつ詳細に解説します。関数のリファレンスとしても利用可能です。