9章メタデータによるデータの民主化
多くの人がOpenAIの力を目の当たりにしています。将来、メタデータと人工知能は融合していくことでしょう。強力なAIがメタデータについて学習しはじめたら、どんなことができるようになるでしょうか。その影響は計り知れません。現在行っているデータ統合の方法が大きく変わる可能性もあるでしょう。AIモデルは、言語を解釈し、予測し、コードを書くことができるようになるでしょう。AIは、データ品質の問題を修正したり、リネージに基づいてデータランドスケープをどのように整理・構造化するのが最適かについて提案したりできるようになるかもしれません。最高データ責任者は、こうしたトレンドに備える必要があります。メタデータがすべての中心になる、ということを理解しておいてください。
この章では、最新のデータアーキテクチャにおけるメタデータの役割と、メタデータをどのように管理しなければならないかについて、詳しく見ていくことにします。これまで学んできたように、メタデータは、新しいアーキテクチャに必要な情報をすべて提供してくれます。メタデータはすべてを結び付け、大企業が必要とするインサイト、コントロール、効率化を実現するための鍵になります。
メタデータは、多くのツール、アプリケーション、プラットフォーム、環境に散在しているため、管理も複雑になります。一般に、大規模なデータアーキテクチャには、多数のメタデータリポジトリが存在しています。また、ほとんどのメタデータは特定のベンダー製品に緊密に結び付いています。その量と多様性は膨大であるため、メタデータを管理する前に、適切に選択し、整理し、統合することが必要になります。この章では、優れたエンタープライズメタデータモデルのコアとなる要素について学びます。 ...
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